2010年9月18日

押尾被告の裁判をみていて思ったこと

産経新聞の裁判の記録を全部読み、ふと思ったのは誰かがどこかでちょっとだけウソをついている裁判だなと。ひとつ興味をひいたのは、裁判長が"いるっ"という表現に関して日本語として不適切だと判断したこと。すぐにコトに及ばなかったのがその主たる理由らしい。面白い考え方をするひとだなと。その辺は十人十色で、ある意味ここで線をひいたのは興味深い。コトに及ぶ前にDVDくらいは観ても普通ではないのかな、って考えるのは不適切だといわれているみたいでちょっと楽しい。

同じ裁判がニュージーランドであったなら、どういう裁きをしたか?あくまで推測だが、裁判所側がこの事件をあくまで事故として捉えた場合、初犯としてごくごく短い刑期と公共奉仕で終わりそうな気がする。ニュージーランドの司法が薬物に甘いとかではなく、実際にありえる事故だからというのが理由。押尾被告が救命措置をしていたのもこちらでは裁判員には好意的に受け止められるだろう(一般的に薬物中毒者が救命行為をやるはずがないし方法すら知らないという先入観はある)。また被害者の薬物の血中濃度が致死量にあるという指摘もこちらでは被害者自身の自己責任としておそらく加害者への量刑には含めないと思う(多量に飲んだことに対して責任がある)。

残念なことだが、ニュージーランドでも薬物の入手は容易である。
むか~しむかしにボンソンビーやダウンタウンあたりのクラブにいくと、もう入り口に入ったその瞬間からものすごいマリファナの煙とにおいがたちこめていたことがよくあった。しばらくそこにいたが警察がくることもなかったし、それをとがめる者もいなかった。ある意味合法である(無法地帯の中という意味で)。ちなみにそのころ麻薬で捕まったとしても、$200ちょっとの罰金を払うだけで出てこれると聞いたことがある。なんでも、その前は逮捕者続出で罰金が数千ドル、誰もそんな大金払えないので彼らを収容する場所に困って罰金を下げざるを得なくなったという。どこまで合理的なのか関心するばかりである。

あとどうしてもいいたいのは、勉強している人はやらないほうがいい(働いている人がやっていいというわけではない。そこはひとつ大人の判断を)。勉学がおろそかになるばかりでなく、それに費やす金額や時間が増えてしまうから。たぶん若さというのも要因のひとつだと思うけど、それがいったんツボにはまるともう止まらない。やるなら修士号や博士号をとってからにしたほうがいい。その頃には冷静に判断できるだろう。

いまちょっとぐぐってみると薬物で逮捕された場合の罰則表を見つけた。

A:メタンフェタミン、マジックマッシュルーム、コカイン、ヘロイン、LSD(アシッド) 
所持 ‐ 懲役6ヶ月
供給または製造 ‐ 終身刑

B:大麻(油)、ハシーシュ(大麻樹脂)、モルヒネ、アヘン、エクスタシー(MDMA)とその他アンフェタミン系の薬物
所持 ‐ 懲役3ヶ月または懲役3ヶ月+$500の罰金
供給または製造 ‐ 禁錮14年

C:大麻(種)、大麻苗(栽培)、コデイン
所持 ‐ 懲役3ヶ月または懲役3ヶ月+$500の罰金
供給または製造 ‐ (起訴のもと)禁錮8年または(略式裁判のもと)懲役1年または懲役1年+1,000の罰金

やはり覚醒剤やコカインなどのハードスタッフへの罪は重い。

たしかちょっと前にガーデニング屋さんが大麻を栽培していて裏で売りさばいていた事件があったのを今思い出し、ぐぐったらこれが出てきた。

ネタ元:http://findarticles.com/p/news-articles/dominion-post-wellington-new-zealand/mi_8042/is_20100716/garden-chain-worker-admits-dope/ai_n54464126/

Switched On Gardener shops were raided by police in April after the two-year long Operation Lime. People were arrested around the country and 16 Switched On Gardener branches were closed while police completed the operation.

要約すると、全国16店ものフランチャイズ展開するガーデニングショップが大麻を栽培して事業の一部として販売していた事件。例えると、近所のフランチャイズの花屋さんが裏で大麻を売っていたようなお話。ガーデニング屋なのでその栽培に必要とする土や肥料、栽培に関する技術は完璧で、あまりに組織的でいかに悪質な事件だったかが理解できると思う。

最近ニュージーランドでは薬物摘発のニュースをあまりみなくなったように感じる。もしかすると税関で摘発されるケースが増えているのかもしれないが、その流通を完全に断つことが難しいのはどこ国でも同じかもしれない。

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