2011年1月24日

レイプ被害者が加害者と対面

性犯罪者とその被害者が刑務所で対面した、ちょっと特殊かつ不可思議な記事で、その真意はかなり崇高なところにあります。人道的に被害者と同じ立場に立ったとき、同じことができるかどうか、いろいろ考えさせられる記事だと思います。原文がちょっと重く大きく最後息切れしてしまって読みにくいかもしれませんが御了承を。

本題に入る前に背景をひとつだけ。この加害者が犯した犯罪において被害者の1人は殺害されていること。なので、誤解を招く表現は極力避けています。

One of the country's most notorious killers has told one of his victims what she has waited nearly 15 years to hear - he raped her.

ニュージーランドの犯罪史上もっとも悪名高い殺人犯が、彼から何かを聞きだすために15年近く待っていた被害者の1人と話をした - 彼は彼女をレイプしていた。

Hayden Taylor, 35, who is on preventive detention at Paremoremo Prison for the murder of pregnant teenager Nicola Rankin in 1996, has confessed to Amanda Watt that he assaulted her in the months before Rankin died.

35歳のヘイデン・テイラー(Hayden Taylor)は、1996年に妊娠していた10代のニコラ・ランキン(Nicola Rankin)を殺害した容疑でパレモレモ刑務所で予防拘禁され、ランキンが死亡する1ヶ月前にアマンダ・ワット(Amanda Watt)へ暴行したことを自白した。

The pair met in prison in an emotion-charged restorative justice hearing.

二人は刑務所内で、感情のこもった修復的司法審理の中で面会した(restorative justice: 被害者と加害者が面会し損失の修復を図る方法)。

Rape charges in the Watt case were dropped against Taylor at the time, in return for him telling investigators where in Riverhead Forest, 35km northwest of Auckland, he had buried Rankin.

面会のさいに、テイラーに対しワットのレイプ容疑は取り下げられ、その代わりに、彼に調査官へオークランドから北西に35kmの地点にある、リバーヘッドフォレストのどこにランキンを埋めたのか、場所を特定する供述を求めた。

Taylor was last year denied parole but Watt, a month older than him and a street worker when she was raped, has been desperate to know why he picked her and why he did not kill her, as he did Rankin.

テイラーは昨年仮釈放が認めらることはなかったため、彼よりも1ヶ月年上のワット、彼が彼女をレイプしたとき彼女は路上労働者だった、彼女はテイラーに対し、ランキンを殺害したのに、なぜ彼は彼女を拾い、なぜ彼女を殺さなかったのかを聞きたかったが、それを知ることはずっと絶望的だった。

Until now Taylor has not been ready to meet her, and Watt has given a rare insight into the restorative justice process by talking about the meeting and how it affected her.

テイラーはそれまで彼女と会う準備はできていなかった、そしてワットは、面会について話し合うことによって、それがどのように彼女に影響するか、貴重な見識を修復的司法手続きへ与えた。

"When I first saw him I wanted to run. I saw him from behind as I was checking into Pare, so my victim support person had to grab me.

最初彼を見たとき私は帰りたくなった。私は彼を背後から(彼であることを)確認をしていたので、被害者サポート担当の人は私を掴まなければならなかった。

"I instantly became petrified. I thought I was going to have a stroke. My face started going numb and tingly." She fought through it to see Taylor and spoke first.

私は即座に茫然自失になった。私は心臓発作になるかと思った。私の顔は無感覚でピリピリし始めていた。彼女は彼を見て話をするにはその苦痛を通して戦わなければならなかった。

"I wanted to be acknowledged as a person. I had to have that control and make that connection."

私は人として認められたかった。私はそれをコントロールし対話につなげなければならなかった。

Taylor read a letter to her. "His first words were, 'I am sorry'. That was the first thing I didn't want to hear. Sorry rolls off the tongue too quickly. Sorry is for accidents. The letter never described what he did to me.

テイラーは彼女へ手紙を読んだ。彼の最初の言葉は、申し訳ない、だった。私はそれを最初に聞きたくはなかった。詫びることはすぐに何も話せなくしてしまう。詫びるのは事故のためだけでしかない。手紙は彼が私に何をしたのか決して明らかにしなかった。

"I said: 'Your sorry means nothing until you admit to me that you raped me in front of other people'."

私は言った。あなたの謝罪の意味は、あなたが他の人の前でレイプした私へ詫びるまで、何の意味ももたない。

She told Taylor the impact the event had had - she turned to drugs and alcohol and lost her daughter because she was not coping.

彼女はその出来事がどのような衝撃を与えたかテイラーへ話した - 彼女は薬物やアルコールに走り、彼女はそれに耐えることができず娘を失った(おそらく保護されたものと推測される)。

"I just lost the plot. I said to him: 'You have already been convicted of these offences, you are serving time for it, so 'fess the f*** up Hayden because you aren't going to get anything from me'.

私はただ策略を失くした。私は彼に言った。あなたはすでにそれらの容疑によって留置され、あなたはそのために時間を費やしている、ヘイデン白状しやがれ!なぜなら、あなたは私から何も得ようとはしていない(拒絶しているだけだ)。

"I said: 'If your goal is to not reoffend then you have to start confronting your demons'."

私は言った。もしあなたのゴールが再犯をしないことなら、それにより、お前はお前自身の悪魔と直面し始めなければならない。

The outburst had an effect. "He asked for some time out. We went out for a cigarette - then he finally told me he raped me. He said: 'Amanda, I did rape you and I am sorry for doing that' and that was all I needed to hear. He also said: 'Amanda, you had nothing to do with the rape at all, it was all me. Everything you went through that night was all my fault'."

そのほとばしった感情は効果があった。彼は何回か外に出ることを要求した。私たちは一服するために外へ出た - そして彼は最終的に私をレイプしたと話した。彼は言った。アマンダ、私はあなたをレイプした、そしてそのことを詫びる、と。それが私が聞きたかったことすべてだった。彼はまたこう言った。アマンダ、あなたはレイプでまったく何もしていない、それはすべて私だ。あなたに起こったあの夜の出来事はすべて私の過ちだ。

She learned other key details. "He still thinks the rape was unpremeditated. I said: 'I don't know how you can say that when you are cruising around with a 15-inch blade in your car and rope'. He said his car was a dumping ground and he used to carry rope and stuff in it."

彼女は他にも重要な詳細を聞き取ることができた。彼はいまだにレイプは計画されたものではないと考えていた。私は言った、私はどうしてあなたが15インチの刃物とロープを車内に詰め込んで徘徊しているかわからない。彼は、彼の車がごみ廃棄場にあり、彼はロープとその他のものを車にいれたまま移動していただけだ、と話した。

Watt had her hands tied during the attack and was driven to Muriwai beach where he tried to force her into the sand dunes.

ワットは暴行中に手を縛られ、そしてムリワイビーチの砂丘の中に(埋めるために)連れて行かれた。

Watt was told he picked her "simply because I was there".

ワットは彼が彼女を拾ったことをこう告げられていた、ただ単に私がそこにいたから。

Their meeting went for about two hours and Watt said Taylor was tall, shaven and fit. "He looked like he was being cared for. He is more gentle in the eyes. He doesn't look so angry. But you can tell there is still something in him."

彼らの面会は2時間にも及び、ワットは、テイラーは背が高く、さっぱりとして健康的だったと述べた。彼はとても世話がされているように見受けられた。彼の目は穏やかで、それほど激怒しているようには見えなかった。しかし、彼自身の中にまだ何かがあるように感じられた。

Taylor told her he was starting to have a relationship with his family again and that at 15 he watched someone die on a rugby field while volunteering for St John Ambulance. It affected him badly.

テイラーは彼が再度彼の家族と関わりを持つことを始めたこと、そして彼がボランティアでセントジョン救急車で働いていたとき15歳のときにラグビー場で誰かが亡くなったことを目撃したことを彼女に話した。それは彼にとても悪い影響を与えた。

She eventually told Taylor she forgave him.

彼女は最終的にテイラーを許すことを彼に話した。

"I have had the chance to eyeball him and tell him I am no longer scared of him."

私は彼をくまなく凝視するチャンスがあった、そして私は彼をもう恐れないと彼へ伝えた。

He said he would not reoffend if released but she was unsure whether to believe him.

彼はもし釈放されるなら再度犯罪を起こすことはないと述べた、しかし彼女は彼を信じることができるかどうか確信が持てなかった。

"He needs to open up his heart to search his soul and be honest with himself."

彼は彼の真理を探すために彼が心を開き、(その行為について)彼自身が正直になる必要がある。

For further information about restorative justice go to www.pfnz.org.nz

修復的司法についてさらなる情報を知りたい方は、www.pfnz.org.nzへアクセスしてください。


記事の最後の文章がなんとも理解しがたいが、おそらく政府はこの記事を通して加害者と被害者の間に対話が必要だと考えているように思える。ただ、ひとつだけ差し引いて考えなければならないのは、この被害者の特殊性で、ごく普通の女性が同じような考え方を持ちそれを行動に移せるのかどうか、大きな疑問がそこにある。

ネタ元:http://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=10701439

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