2011年2月1日

Kiwisaverと国庫について

経済不況や物価高の影響でファイナンス関係を見直している方が多いようですので、Kiwisaverについてメモ程度においておきます。

ちょっと前に政府がKiwisaverを見直すと当ブログで指摘していましたが、これを嘲笑されていた方は注意が必要かもしれません。これが今回のこの記事で首相の声明の中で明言されています。なので、これから向こう数年、何が実施されるのかを見守ることになります。

ここにまず目を通してみてください。かなり役に立ちます。

Kiwisaver : Risk quiz

で、おさらいになりますが、ここに最初に記載されている文章は、

KiwiSaver is the same as any investment - there are no guarantees. If your KiwiSaver provider makes some bad decisions or the market fluctuates, the value of your investment can drop.

です。

要約すると、Kiwisaverは他の投資と同じで - それは保障されていない。あなたのKiwisaverプロバイダーが間違った判断をしたり市場が上下したりすることにより、あなたが投資した資金の価値が下がることがあります(もっといえば暴落の危険性があることを警告している)。

Sorted.org.nzでもまったく同じリスクが警告されています。

KiwiSaver - what do you know?

で、現在何が起こっているのかというと、Kiwisaverを扱っていたアドバイザーは(認証制により)縮小しており、NBRでは全体で90%ものアドバイザーがいなくなっていると報道しています(注: 記事元は有料です)。認証制にすることにより、将来的にはそれを監視することが可能になります。

標題にある国庫とKiwisaverにどういった関係があるのか?いまのこの経済状況がずっと続くならば、 国庫を救うためにKiwisaverを使わなければならない時がくること、その可能性が高くなっています。最新のデータでは、1.6ミリオ ンの加入者があり2011年6月度において出資合計が$1.6ビリオンに達しています。現政権である国民党が今一番必要としているのは現金です。$1.6ビリオンは必要経費として十分な額です。

これを書いているときに、Kiwisaverに関して新しい記事が出ていたのでそこから引用します。

While the group found retirement savings appeared high enough among people over 45 to avoid an increase in poverty among the elderly, there was "much room for improvement" and at least some that could come from changes to KiwiSaver.

これは、キウイセーバーを変えることによりお金をそこから持ってこれることを堂々と主張しています。過去3年において、キウイセーバーの資金に直接手をつけることを、これほど明確に指摘されたことはありません。

で、もうひとつの記事では、

Universal enrolment in KiwiSaver and a hike in GST to 17.5 per cent has been suggested by a Government-appointed working group, which this morning raised alarm over New Zealand's "depressed economy".

消費税を17.5%へあげることも提案されています。


先ほどテレテキストを見ていると2番底の懸念は低減されつつあると記載があったのですが、この情報源がTreasuryで、参照しているのがGDPの統計データ(他にも提示するデータがあるはず)。なので、情報がかなり流動的になっているので、またあらためて書き記したいと思います。



追加: なぜかKiwisaverをお金を預ける場所として絶賛し他の人々に勧める人々がいるらしいですが、あまりに無責任で、何を根拠にそのような行動をとられているのか意味がわかりません。あくまでもこのKiwisaverは投資であって貯蓄ではないことをまず理解する必要があります。また貯蓄のつもりで加入するのであれば相応のプロバイダーとプランを精査しないとそれなりのリスクに直面することになります。社名を公表するのは差し控えますが、いくつかのプロバイダーがかなり危険な状況に陥っています。実は、Kiwisaverにおいてプロバイダーをいつでも変更できることを謳っているのはこのリスクを回避するためだといわれています。つまり、破綻が予想されているプロバイダーへ加入し続けるのはあくまでも自己責任で、もしそれに気がついたら破綻する前にさっさとプロバイダーを変えて下さい(さもなければ損失を被ります)、という話になります。信じられないかもしれませんが、いまのところ、この破綻に関して政府から具体的な補償等の支援はありません。いつでもプロバイダーを変えることができる自由を与えているだけです。この点を誤解している方がかなり多いようです。

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