2011年3月9日

CTVの建物に関する報道について

クライストチャーチ地震の報道を地震発生からゆっくり眺めるとCTVについての情報が二転三転している。

当初はCTVには緑色の紙が張られており建物に問題はなく今回の地震の発生地点があまりに浅く前回とは違う振動によって倒壊してしまったと説明していた。つまり崩壊の原因は建物ではなく地震に原因があるとの見方である。

それからしばらくするとQVが新しいレポートを出した(Christchurch earthquake: Collapsed buildings on soft soil - QV)。これがかなりきな臭い。このQVは土地の評価を行う団体でこの評価により固定資産税の税金の額が変動する。なので、QVはある意味社会的地位が高く公平性が保たれておりそれなりに権威がある。このQVが出したレポートには、PGCとCTVが建てられていた土地(だけ)は柔らかい土壌だったため、想定以上の振動が建物に影響し崩壊の原因になったと結んでいること。PGCとCTVに隣接した他の建物についての言及はない。

彼らが出した結論での最大の矛盾は、これら2つの建物の倒壊した外観を比べるとPGCは傾斜して倒壊しているが、CTVのそれは建物自体が完全に崩壊しており、土地の振動による変異性よりも建物自体の脆さが要因であることが素人目に見てもはっきり認識できるのにも関わらず、それについてまったく述べられていないこと。そして後に、NZヘラルドが、震災の前日にこのCTVの建物に工事用の穴が開けられていたことを指摘している(Christchurch earthquake: Holes made in CTV wall raise questions さらにもう少し深く検証されたものがこちら Questions Arise Over CTV Building Safety, “Holes In Walls,” Building “Safe Enough”)。

つまり、QVが急遽出版したレポートは誰かの指示で書かれたものにしかみえない。


いまニュージーランド政府が絶対にしてはならないことは、ウソをつかないこと。

そして遺族に謝罪と補償を約束すること。


政府がいずれの確約もできないまま混乱しているときに、QVからわけのわからないレポートが出されたことにより一抹の不安を感じる。

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