2011年12月4日

収入が足りないニュージーランドの世帯

貧困層が増大していますが、(ニューリッチではなく)プアーリッチも増えているようです。

More New Zealand households are under financial pressure than ever, writes Rob Stock.

ロブ・ストックによると、さらなるニュージーランドの世帯がいまだかつてない財政的な圧力の下にある、と述べている。

New Zealand families are under growing financial stress as stagnating wages and salaries prove inadequate to cover spiralling costs – and even top-tier earners are feeling the squeeze.

ニュージーランドの世帯は、拡大する財政的なストレスの下にあり、賃金や収入がそれらの悪循環にあるコストをカバーできていないことが明らかになっている - そして、高所得者層にも緊迫した財政が迫っている。

According to Statistics New Zealand's Household Income Survey, 29,200 more families now rate themselves as having incomes too low to meet their daily needs than in the same survey four months before John Key's first term.

ニュージーランド統計局のハウスホールドインカムサーヴェイ(世帯収入調査)によると、29,200以上の世帯の収入がジョン・キー政権が始まる前の4ヶ月前の同じ調査よりも生活に必要な額を満たしていないと回答している。

In June 2007, the number of households rating themselves income-poor was 254,100. That number has now risen to 283,300.

2007年6月、自分たちの収入が貧困にあると回答した世帯数は254,100だった。この数字はいま、283,300世帯へ増加している。

While some of that is due to natural growth in household numbers, there is also a clear erosion in the belief by many households across the spectrum that their incomes are adequate.

世帯数においていくつか自然増加がみられるなか、収入が適正だと考えている多くの世帯において明らかな衰退がみられている。

In 2007, the proportion rating their incomes as "not enough" was 16.23%. It's now 17.57%.

2007年では、収入が十分ではないと回答していた世帯の割合は16.23%だった。それは今、17.57%となっている。

Despite tax breaks in the government's first term, there has been a significant rise in the number and proportion of families in the top two deciles – those earning $98,800 and over – claiming they do not earn enough to meet daily costs of living (see sidebar).

政府の政権最初の年で減税されているにもかかわらず、高収入の世帯のうち、上位2デサイルが急激に増えている - 彼らは$98,800またはそれ以上の収入がある世帯で - 毎日の生活を満たす十分な収入がないしている。

The number of families with top-decile incomes reporting they do not have enough income to meet daily needs increased by 800.

毎日の生活に必要な十分な収入がないと報告されている(高収入の)最上位デサイルの世帯の数は800世帯増えている。

2007 was the global economy's last golden year. Kiwi wage growth has been restrained ever since.

2007年は世界の経済が最も良かった最後の年で、ニュージーランドの人々の賃金上昇はそれ以降抑制されている。

Meanwhile, unemployment and inflation have been higher.

それまでの間、失業者とインフレーションは増加している。

Food prices, sustained high petrol costs, energy-prices and insurance-cost increases have eaten into family finances.

食品価格、高騰を保ち続けるガソリンのコスト、電気料金、そして、保険のコストの増大が世帯の財政を食い潰している。

And New Zealand appears to have passed a significant milestone, with more than half the households rating themselves either battlers earning just enough, or strugglers, earning too little to meet daily costs.

そして、ニュージーランドは、毎日のコストに見合う収入がないと回答している世帯が半分以上を占めており、重大な節目を超えてしまっているように見える。

In 2007, 13.16% of households said their income was more than enough, and 37.5% of households rated their income as "enough" – – which adds up to a small majority of 50.66%.

2007年には、13.16%の世帯が収入は十分以上と回答し、37.5%の世帯が十分と回答している - これをあわせると50.66%となり、十分と答えた世帯がわずかに半数を超えていた。

The position has now tipped.

そのポジションはいまひっくり返っている。

At the end of June this year, 11.27% of households earned "just enough" to meet daily living expenses and 36.15% did not, meaning just 47.42% of people now rated their incomes as "more than enough" and "enough".

今年の6月末では、11.27%の世帯が収入が毎日の生活の出費に十分と回答、36.15%の世帯が足りないと回答し、現在47.42%の世帯の収入が十分以上そして十分と回答している。

THE NEW POOR RICH

新たな貧乏金持ち

They are New Zealand's "poor" rich – families earning over $155,000, who claim they're struggling. The latest Household Income Survey to the end of June 2011, shows 36,300 families earning $155,200 or more who claim either to have "just enough" to meet "everyday needs", or "not enough".

彼らはニュージーランドの貧乏金持ち - 収入が$155,000を超え、財政的に苦しんでいると主張している世帯。2011年6月末までの最新の世帯収入調査によると、36,300の世帯が$155,200以上の収入を得ており、(彼らが)毎日必要なお金がちょうど足りている、または足りていないと主張している。

Of that grouping, 7000 reported their income could be categorised as "not enough". Financial planner Jeff Matthews from Spicers says high earners frequently find it hard to live within their means.

グループにわけると、7000の世帯の収入が十分ではないと分類されるかもしれない。高収入の人々が彼らの収入で生活することが難しいことが明らかになっている、スパイサーズのファイナンシャルプランナー、ジェフ・マシュー氏は述べている。

Not only do lifestyle expectations increase when incomes rise, peer pressure also creates incentives to spend on big-ticket items like cars, large houses and hi-tech devices. Worse, some pre-commit future income through borrowing. But because someone is earning a lot, doesn't mean they know how to budget, Matthews said.

収入が増えたときにライフスタイルの希望が増えるだけでなく、同級生などからの影響が、車、大きな家、先端技術の機器に多額のお金を費やす動機にもなっている。さらに悪いのは、いくつかの家庭では、借りたお金で将来の収入を補っている。しかし、彼らの収入が多いことは、彼らがうまくお金を管理しているとは意味していない、マシューは述べた。

"There have been many times I have had to sit down with reasonably high-earning lawyers and TV people and get into basic budgeting," Matthews said.

適度に収入が高い弁護士やTV関係者と何度も席を共にしたが、彼らは基本的な予算管理を身に付ける、マシューは述べた。

(中略)

Matthews said he frequently hears people saying they would struggle to get by on less than $100,000 or $150,000.

マシューは、収入が$100,000以下、または$150,000以下の収入で生活に苦悩している人々をたびたび聞くと述べている。

A generational effect may be boost the number of high-income families feeling income-poor. Parents with high aspirations for their kids will find buying a home in a top decile school zone is relatively more expensive than it used to be.

世代が貧乏金持ちと感じる高収入の世帯の数を増やしている影響なのかもしれない。両親の期待を担う彼らの子供が最上位デサイルのスクールゾーンで購入する家は、以前よりもさらに高額になっている。


(記事の中でたびたび指摘されている)ジョン・キー政権が発足してから収入格差が拡大しているのは事実のようです。この格差は貧困層と富裕層だけでなく、隣国オーストラリアとの格差も拡大しています。端的にいえば、物価が上昇しているのに、ニュージーランドの人々の収入は増えていません。

ちなみに、この高収入の金持ち貧乏は一般的に2通りあって、ひとつは世帯の収入で支払いができる上限ギリギリまでお金を借りて不動産やその他へ投資して将来の蓄えを築いている人々と(ゆえに生活費がたびたび逼迫することがある)、もうひとつは、物を得ることで幸せを感じるために浪費を繰り返す人々に分けられます。ある一定の収入を超えると使うよりもむしろ貯蓄しようとする守銭奴になることが多いので、もしかすると、記事にある”金持ち貧乏”は前者のケースが多いかもしれません。

いずれにしても、収入が低いことは生活そのものの選択肢を狭めてしまうことは事実ですが、高収入であっても負債があればその負債に苦しみ、お金が有り余るほどあったとしても使い方が間違っていればお金の奴隷になるだけで、収入とそれから得られる幸せや満足感は必ずしも一致しないような、そんな気がします。

ネタ元:http://www.stuff.co.nz/business/6081835/New-Zealand-families-feel-the-income-squeeze

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